「グランメゾン・パリ」
料理をするシーンがある映画が好きだ。
茹でたソーメンを冷たい水で洗うシーンとか、ナスやトマトを切って盛り付けるシーンとか。あるいは湯気がたつポトフとか。シズル感たっぷりの映像に惹かれる。
「グランメゾン・パリ」を観てきた。料理人を描いた映画だから、調理の場面はたっぷりあるはずだ。うまそうな、食欲をそそるシーンはいくつもあった。
ただ、画像が鮮明でなかった。こちらが目がわるくなったこともあるが、それ以上に劇場の映写機の解像力が劣っているからだ。スクリーンの大きさに対応できていない。スぺクタルでないから大画面で映さなくてもよい。ミニシアター並みの小さな画面でよい。それなら鮮明な画面になるに違いない。映画館もスクリーンに耐えうるような高精度の機器にしたほうがよい。
映画は、パリで三ツ星を狙うシェフ・尾花(木村拓哉)を中心としたストーリーである。テレビ版があるけれど観ていない。三ツ星がとれなければレストランを続けることができないという設定。尾花シェフはさまざまなトラブルが襲い、窮地に陥るというありふれたストーリーである。
素材の熟成肉は思うように手に入らない。キャビアもそう。クルーの一人、韓国人の料理人は、悪い連中から借金の返済を迫られている。相棒とも言うべき倫子(鈴木京香)は尾花のもとを離れる。そこからのリカバリーである。
ストーリーはわるくないのだが、やはり画面が・・・いまひとつである。
料理は旨そう。年末年始、これといった料理を味わっていない。家人の料理は私向きなのだが、豪華ではない。たまには、奮発してフグなど。
ついでのひとこと
おせち料理はあまり食べなくなった。たくさんあると飽きる。市販のものは、しょっぱいし、味付けが濃い。
で、朝はいつもどおり、きな粉をたっぷり入れたヨーグルトと野菜。昼はおせち。ごまめ(たつくり)が旨い。宮城から取り寄せたかまぼこもふわふわ。でも、数の子や伊達巻きは、いらない。
« あけましておめでとうございます | トップページ | 谷川俊太郎 ふたつの詩 »
「映画」カテゴリの記事
- 「リアル・ペイン」(2025.02.03)
- 「オークション 盗まれたエゴン・シーレ」(2025.02.01)
- 「雪の花」(2025.01.30)
- 「室町無頼」(2025.01.24)
- 「シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録」(2025.01.14)
コメント