「ブラックバード、ブラックベリー、私は私」
上映ぎりぎりとなって、ジョージアの「ブラックバード、ブラックベリー、私は私」をアートセンターで観てきた。
ちょっと笑える、カリウスマキタッチの映画である。原作は女性、監督も女性、主人公も女性であるけれど、ことさらフェミニズムを強調した映画ではない。
雑貨屋を営むエテロは48歳の独身。ブルーベリーを摘んだりして独り暮らしを楽しんでいる。ある日、配達に来た中年男と唐突に関係をもつ。処女喪失。むろん秘密である。最近疲れると言うと、村の女たちは太 りすぎだの更年期障害だのと口さががない。配達員の男との関係は続くが、結婚する意志はない。愛ということばに騙されない、自由に生きていきたいと思う。そんなエテロだが、からだに異変を感じる。子宮がんを疑い、大きな街の病院で診断を受けることになる。
といったストーリー。私は私といった毅然とした姿が印象深い。ラストのどんでん返しのようなような展開に驚く。ユーモラス。なるほど、そうくるか。いい結末である。
ついでのひとこと 日本アカデミー賞候補作
日本アカデミー賞の優秀作品が発表された。最優秀賞のノミネートである。
「キングダム 大将軍の帰還」「侍タイムスリッパー」「正体」「夜明けのすべて」「ラストマイル」の5作品。「キングダム」は観ていない。この中では地味だが「夜明けのすべて」がよかった。原作も読んだ。
外国作品賞は「哀れなるものたち」「オッペンハイマー」「関心領域」「シビル・ウォー アメリカ最後の日」「花嫁はどこへ?」の5作品。「花嫁」は観ていない。この中なら「シビル・ウォー」がよかった。「哀れなるものたち」もよい。それより「夜の外側」がなぜ入っていないのか。「人間の境界」もリストアップされてもよい。「関心領域」よりこっちだな。
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