ふとしたゆらぎ
宇宙物理学者の佐治晴夫さんは、宇宙の始まり、ビッグバンを次のように表現している。
「ふとした小さなゆらぎから、突如、火の玉が爆発するようにこの宇宙がうまれた」(続・宇宙のカケラ)
ふとしたゆらぎなのだ。ふとしたとは、思いがけなくとか、ちょっとしたといった意味で、突然と言うときつすぎる、ふんわり、さりげなくといったニュアンスを感じる。
宇宙の始まりをビッグバンということは知っている。ゆらぎが生じたからも知っている。
でも、なぜとなると、そう表現するしかないのかもしれない。
「ふとした病」を思い浮かべる。立川談志はこの表現を好んだ。脳梗塞とか心臓発作とかでなく、ちょっと病んであっけなく亡くなる。人知れずということもある。さりげなく現世におさらばする。談志はそんな死に方を望んでいた。実際はそうはならなかったけど。
ふとした病、その病名を詮索するのはヤボである。宇宙のふとした揺らぎの原因を探るのもヤボかもしれない。神のきまぐれな差配としておこう。
ついでのひとこと
写真は、ふと目を止めた花。ツツジのよう。が、ツツジにはまだ早い。スマホをかざして名前を読み取ろうとするが、決めかねている。ツツジのようなそうでないような。早咲きのツツジとしておこう。
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