『どうかしてました』
わたしの好きな書評家が二人いる。斎藤美奈子と豊﨑由美。その一人、豊﨑(以下、トヨザキと書く)が書いた『どうかしてました』を読んだ。書評集ではない。幼いころの思い出などを絡めた身辺雑記。おバカさんぶりとブックガイドを重ね合わせて笑わせる。
トヨザキは小さなころから落ち着きがない。変な興味がある。ピラニアに指を噛まれたいとか・・・。おしゃべりでもある。注意欠如多動症の傾向がある。こういう人物はつきあうと楽しい。うるさく感じるときもあるが、黙っとれ! とツッコミを入れるのも愉快である。
駆け出しのころ。川本三郎にお世話になったと書いている。川本が面倒をみた理由は、おもしろい子だったからだそうだ。なるほど、そういう気持ち、よくわかる。
トヨザキは風呂が嫌い。簡単にシャワーで済ませる。耳あかは取る。ほじるのが好き。これをビンに詰めておく。ま、あれこれあるが、奇人といえる。
本書の多くは、わが身のおバカさんぶりをマクラにして、本の紹介へとつなげ、また身辺談にもどるといった構成になっている。
おもしろエッセイなのだが、こと書評となるとするどい。マメである。しっかり読み込んでいる。
紹介された面白そうな本は、メモをした。どれほど読めるかはわからないけど、とりあえず、佐藤亜紀(一冊も読んでない)を読んでみようと思っている。
« 「ブルータリスト」 | トップページ | 「少年と犬」 »
「読書」カテゴリの記事
- 『歴史のなかの奇妙な仕事』(2026.04.14)
- 『修羅場の王』(2026.03.10)
- 『資本主義の敵』(2026.02.14)
- 『普天を我が手に 第三部』(2026.02.10)
- 『普天を我が手に 第二部』(2026.01.27)



コメント