「名もなき者」
ボブ・ディランの半生を描いた「名もなき者」を観てきた。
ボブ・ディラン役は、あの美少年ティモシー・シャラメ。1961年、ディランはウディ・ガスリーを訪ねる。ピート・シガーもそこにいた。ガスリーは一斉を風靡したフォークシンガーだが、今は難病で床に伏している。二人の前でギターを弾きながら歌う。才能を認められ、レコードレビューすることになる。
ディランの歌が心地よい。当時、中学生だった私はアメリカンポップスばかり聴いていたのだが、そこにフォークが割り込んできた。ラジオからはディランのほかジョーン・バエズの美しい声も流れてきた。日本もフォークブームとなった。
映画で、ディランが歌うのは「風に吹かれて」。バエズは「朝日の当たる家」を絶唱する。曲名は知らないけど聴き覚えがある曲がいくつも流れる。キューバ危機、ケネディ暗殺、公民権運動、べトナム戦争などの時代を映すニュース映像も映し出される。つまり、懐かしさを刺激するフォークソング映画なのだ。高齢者にはここちよい。若い人はどう思うのだろうか。
ディランはハックルべリーフィンのような帽子をかぶって歌う。結婚とかいくつかのトラブルも描かれるが、それはどうでもよい。
気がかりなのはガスリーである。冒頭に登場しただけ。映画の締めくくりにはガスリーを登場させたら面白い、と思っていたら。そのとおりになった。
ガスリーの生涯を描いた映画があった。なんという題名だったか忘れた。
ついでのひとこと
後半、ディランは周囲の反対を押し切って、アコースティックギターをエレキギターに切り替える。その日本語字幕は、アコギ。アコーステックギターをアコギ、初めて見た。そういった略し方があったのか。
米アカデミー作品賞は「アノーラ」がとった。わたしの好みでは。こっち、「名もなき者」だな。
« 生田寄席 橘家文蔵 | トップページ | 『七人の弟子』 »
「映画」カテゴリの記事
- 「そして彼女たちは」(2026.04.18)
- 「ハムネット」(2026.04.16)
- 「しあわせな選択」(2026.04.11)
- 「ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ」(2026.04.09)
- 「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」(2026.04.05)



コメント