「HERE 時を越えて 」
リチャード・ゼメギス監督、トム・ハンクスが主演なら観ておきたい。あの「ホレスト・ガンプ」のコンビである。
ふつうの映画とは違う。実験映画か記録映画のよう。リビングの片隅にカメラをどんと置き、家族の様子を撮影する。ほとんどがそのシーン。恐竜が走りまわるとか、独立戦争のシーンも挿入されるのだが、それはつけたしのようなもの。家の歴史である。
戦後、この家に住み始めた一家が描かれる。移り住んだ夫婦にリチャードが生まれる。このリチャード役がトム・ハンクス。青年から老人までを演じる。化粧扮装でそれらしく演じるのだが、声はトム・ハンクスだから見紛うことはない。いい声だ。
リ ビングは年を経るにつれ、ソファーが変わったり、ときにベッドが持ち込まれたりするが、カメラはそのまま。時代を映すのは、音楽。「夏の日の恋」、パーシー・フェースだ。ビートルズも。「オール・マイ・ラヴィング」。全体を通じて、音楽が印象的。エンドロールのサウンドもすばらしい。

時代は経ていくのだが、ファミリーツリーではなく、さまざまなエピソードがショートコント風に映し出される。思い出がミルフィーユのように積み重なっていく。家を売って転居する話も持ちあがるが、なんとなく受け継がれていく。
ここ(HERE)、リビングの歴史を描いている。ちょっと窮屈な設定だから、おもしろくないという人もいるかもしれない。でも、こういう映画なのだと言うしかない。アメリカの中流ファミリーはこんな感じだった。
最後に、リビングではなく、家の外観が俯瞰して映し出される。
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