アルテリッカ演芸座 二つ目落語会
この時期、新百合ヶ丘では、数々の芸術イベントが開催される。コンサート、芝居などに挟まれて落語もある。三席あるうち、二つのチケットを買った。そのひとつ「二つ目落語会」に行ってきた。川崎出身とか近辺に住む二つ目の会。地元ではおなじみの噺家が高座にあがる。
注目は立川寸志。以前、談四楼の『七人の弟子』で紹介したことがある。60近いのにまだ二つ目。入門が44歳と遅かったからだ。その分、噺はうまい。並みの噺家ではない。還暦前には真打になるのは間違いない。
柳家小はぜ。来春、真打昇進がきまった。本寸法の芸で、舞台袖で聴いていた小三治が「オレより上手い」とほめたのを思い出す。
さて、今回の演者と演目
柳亭市若 初天神
立川寸志 三方一両損
柳家小はぜ 人形買い
桂笹丸 はじめてのはんこう
立川うぃん 死に神
市若はこの3月に「新婚さん いらっしゃい」に出た。わたしは見逃した。妻から出てたよと聞かされた。貧乏二つ目を強調する内容だったらしいが、当人は、太っているから、ひもじいわけではない。落語の方は確実にうまくなっている。今回の「初天神」、ストーリーにも工夫を凝らしている。市若得意の噺のひとつになっている。
寸志は、ベテランのような味わいがある。今回の「三方一両損」のようなポピュラーな演目でも光るものがある。並みの真打よりうまい。
小はぜもうまい。むかしからうまかった。芸が小さくまとまらないよう期待する。枠からはみだすような噺も聴いてみたい。演目の「人形買い」は長屋で赤ちゃんが誕生して、月番がみんなから集めたお金で祝いの人形を買いに行く噺。手持ちより安く買って、余った金でいっぱいやるという魂胆。さて、どうなるか。
笹丸は先々月にも聴いている。声がいい。響きがすばらしい。声が命の噺家にはぴったりだ。成長が楽しみ。演目の「はじめてのはんこう」は自身がつくったもの。タイトルは「はじめてのおつかい」を模したものと思われる。初めて泥棒をする男の噺。
トリはうぃん。5年前とくらべずいぶんうまくなった。落ち着きもでてきた。演目の「死神」、どんなオチを用意しているか、そこが楽しみでもある。師匠の志らくのオチに似せているが、さらに演出を加えている。ラストは、ライトを消し、場内を真っ暗にした。なるほどね。
で、来年。「二つ目の会」はやるだろうが、小はぜは出演しないというかできない。ま、そうなる。
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