「大統領暗殺裁判 16日間の真実」
韓国の朴大統領が暗殺されたのは1979年10月26日。それから間もない12月12日にクーデターが起き、全斗煥が表舞台に出ることになった。翌年には光州事件が発生する。韓国にとって、政治も軍事も社会も大混乱というか激動の時代であった。
半世紀ほど前のことで、民主主義が根付かない野蛮な国だなあと思っていた。それからの躍進ぶりは驚異的でる。しかし、昨年末の非常戒厳には驚いた。わからない。
映画「大統領暗殺裁判 16日間の真実」を観てきた。朴大統領を暗殺した犯人は8人ほど。弁護士のチョン・インフ(チョ・ジョンソク)は、犯人の一人である情報部長の随行秘書員パク・テジュの弁護を引き受ける。
彼はクーデターを仕掛けたわけではない、上司の突然の命令に従っただけと弁護する。なぜそこまで肩入れするのかよくわからないけど、とにかく弁護に驀進する。
史実をベースにしたものであるけれど、冒頭のテロップでフィクションだと断っている。断りがなくても、チョンの行動は過剰な演出だろうなと想像できる。
韓国の裁判制度、軍事裁判の制度はよくわからない。そういうものかと思うだけ。
被告のパクは寡黙で虚無的。軍隊の秩序にしたがって拳銃を発射しただけで、それが死に値するなら受け入れるという態度を貫く。江戸時代の武士が切腹を覚悟したような雰囲気である。
チョンの上司たちの言動も揺れ動く。チョンはその中をもがき、奔走する。全斗煥を思わせる捜査団長の動きが不気味である。チョンはそれに翻弄させられる。
ということで、わからない部分もある。ある程度、予備知識があったほうが楽しめるかもしれない。
それにしても。暑い。
















