「ファンファーレ! ふたつの音」
炭坑、ブラスバンドというとイギリス映画「ブラス!」を思い出す。炭鉱閉鎖の中で、人たちの友情を描いたものだった。あれから30年ぐらい経つ。
「ファンファーレ!」をアートセンターで観てきた。同じく、衰退する炭鉱の吹奏楽団を描いた映画である。こちらはフランスが舞台。
有名指揮者のティボは白血病になる。骨髄移植が必須となるが、ドナーになると思われた妹とは血縁関係がないことがわかる。ティボは養子だった。そして生き別れとなっていた実の弟が見つかる。移植には問題がないことが判明する。
弟のジミーは炭鉱の食堂で働いていた。暮らしは楽ではないが、吹奏楽団でトロンボーンを弾くのを唯一の楽しみとしていた。二人の暮らしは差がありすぎていたため、、ジミーは兄を避けるようになるが、ティボはジミーやその仲間を応援した。
ラベルのボレロを演奏するシーンがある。吹奏楽団の仲間はボレロを口ずさむ。これがラストシーンでも演奏される。ちょっと感動的に。
アズナブールが流れるシーンがある。これは懐かしい。NHK‐BSの海外ニュース番組、フランス・ドゥ―の美人アナウンサーも出てくる。番組に出てインタビューを受ける。ちょっと笑ってしまった。これはBSを見てないとわからない。
脇役の連中、楽団仲間がおもしろい。笑いを誘う。そのあたりもみどころ。
炭鉱を舞台にした名作は多い。炭鉱が廃坑となるとか、労働争議が起きるとか。ジョン・フォードの「わが谷は緑なりき」。イングランド民謡などを効果的に使っていた。
日本では、今村昌平の「にあんちゃん」。今年亡くなった吉行和子が保健婦役で出ていた。元気な演技が印象に残っている。

















