「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」
ウェス・アンダーソン監督の「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」をアートセンターで観てきた。
ウェス・アンダーソンと言えば、一風変わったというか、奇妙なおもちゃのような映画を作ってきた。「グランド・ブタペスト・ホテル」が印象に残っている。安っぽい張りぼてのようなロープウェイが登場したり、リアリズムからほど遠い美術をわざわざ使っていた。これがなぜか記憶に刻まれている。
今回も、飛行機の機内のシーンがあるのだが、設備はひどく安っぽい。これに爆弾が仕掛けられて爆発、飛行機はトウモロコシ畑に不時着する。素人のいい加減な舞台装置で、低予算を通り越して、笑える。これがアンダ―ソンの世界。
ストーリーは荒唐無稽。1950年代。大富豪のザ・ザ・コルダ(べネチオ・テル・トロ)は大規模プロジェクトに挑んでいたが、敵も多い。6度の暗殺未遂をくぐりぬけていた。不時着したが無事だった。この旅には娘のリーズルが同行していた。リーズルは修道女であるが、彼女を後継ぎと考えていた。で、これからがよくわからない。変な人物が登場したり、さらに命を狙われたり、大変なのだが、それほどシリアスとは感じられない。だって、喜劇なんだものと観客は冷静である。死んだとしても、ま、そういう人生もあるよねと思わせるだけだから。
ストーリーを追うと、ばからしくなる。珍演技や舞台装置を楽しめばよい。そういう映画なのだ。いくつもの賞に輝いている。
先だって観た「ワン・バトル・アフター・アナザー」も父と娘の話だった。父と娘のコンビは映画になりやすいのだろうか。
そういえば週末から公開となる「おーい、応為」も北斎と娘の話だ。
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