「ミシェル・ルグラン」
ミシェル・ルグランを描いたドキュメンタリーをアートセンターで観てきた。「世界を変えた映画音楽家」とサブタイトルがついているけど、よけいだ。
むかし、60年代には、しょっちゅう映画音楽はラジオから流れていた。映画音楽がヒットチャートの上位にランクされることも多かった。映画とテーマ曲は切り離せなかった。近ごろはそんなことはまずない。「国宝」が大ヒットしてもそのテーマ曲はラジオテレビでは流れることはない。時代が変わったと言えばそれまでだが。
だから、ミシェル・ルグランといっても知らない人が多くなっている。ニーノ・ロータ、エンリコ・モリコーネとならぶヨーロッパ映画音楽の巨匠である。
ヌーベルバークが押し寄せると、いくつかの曲の依頼が来る。ゴダールの「女と男のいる歩道」が最初のヒット曲。ジャズ。テンポのいい、耳に心地よい曲だった。でも、多くの人はどんな曲か知らないだろうな。「シェルブールの雨傘」ならみんな知っている。映画も曲も大ヒットした。セリフもすべて歌というミュージカル映画だった。監督はジャック・ドゥミ。二人は仲が良かった。「ロシュホールの恋人たち」「ロバと王女」などコンビを組んだ。
アメリカでは「華麗なる賭け」のテーマ曲「風のささやき」が大ヒットとなった。スティーブ・マックイーンがかっこよかった。この曲が映画を盛り上げた。
映画のシーンとともに曲は私のこころに刻まれている。
最後のコンサートのシーンが印象的。支えられて舞台にあがるが、ピアノの指づかいは若いころと変わらない。そして指揮。曲の最後で指揮棒を手から落とす。これが最後だというサインだった。
唄もうまかった。エンドロールでは自身が歌う「風のささやき」が流れる。
「風のささやき」は、たしか今もテレビコマーシャルでも使われている。エールフランスのCM。
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