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2025年11月 8日 (土)

「盤上の向日葵」

 柚木裕子原作の「盤上の向日葵」をイオンシネマで観てきた。原作は読んでいない。

 山の伐採の折、白骨化した遺体が見つかるのが発端。遺体には将棋の駒がおかれていた。駒は名品で数が少ないものだった。それを手掛かりに捜査が始まる。

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 事件にかかわりがあるとされたのは、奨励会を経ずプロ棋士になった上条(坂口健太郎)。その生い立ちから将棋に関わっていく人生が明らかになっていく。父親からの虐待、養父のような男性から将棋を教わる。そして真剣師(かけ将棋)との出会い。

 真剣師・東明(渡辺謙)は小池重明を連想させる。破滅的な将棋指しだったが、ま、将棋ファンしか知らない存在である。

 画面が不鮮明だったのが気になった。映画館の設備のせいか。ひまわりも色あせている。刑事役など演技がぎこちない。うーん、ちょっとと思うが、渡辺謙や柄本明がでてくるとシーンが引き締まる。

 上条の出生の秘密が次第に明らかにされていく。ドラマティックではあるけれど、ちょっと大仰、やりすぎの感がある。

 将棋を指す指づかいが気になった。将棋指しはもっと華麗だ。人差し指と薬指で挟んで中指を添えて指す。ときにぴしゃりと。

「鬼殺し」という指し手が出てくるが、これは古臭い。将棋に夢中になった時期があるのでそこそこの知識はある。鬼殺しは易しい嵌め手である。プロは指さない。指せばAIの評価はぐんと下がるだろう。だから違和感がある。

  ちょっと悪口を書いたが、ひとつほめておきたい。エンドロールの桑田佳祐の歌がすばらしい。

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