「盤上の向日葵」
柚木裕子原作の「盤上の向日葵」をイオンシネマで観てきた。原作は読んでいない。
山の伐採の折、白骨化した遺体が見つかるのが発端。遺体には将棋の駒がおかれていた。駒は名品で数が少ないものだった。それを手掛かりに捜査が始まる。
事件にかかわりがあるとされたのは、奨励会を経ずプロ棋士になった上条(坂口健太郎)。その生い立ちから将棋に関わっていく人生が明らかになっていく。父親からの虐待、養父のような男性から将棋を教わる。そして真剣師(かけ将棋)との出会い。
真剣師・東明(渡辺謙)は小池重明を連想させる。破滅的な将棋指しだったが、ま、将棋ファンしか知らない存在である。
画面が不鮮明だったのが気になった。映画館の設備のせいか。ひまわりも色あせている。刑事役など演技がぎこちない。うーん、ちょっとと思うが、渡辺謙や柄本明がでてくるとシーンが引き締まる。
上条の出生の秘密が次第に明らかにされていく。ドラマティックではあるけれど、ちょっと大仰、やりすぎの感がある。
将棋を指す指づかいが気になった。将棋指しはもっと華麗だ。人差し指と薬指で挟んで中指を添えて指す。ときにぴしゃりと。
「鬼殺し」という指し手が出てくるが、これは古臭い。将棋に夢中になった時期があるのでそこそこの知識はある。鬼殺しは易しい嵌め手である。プロは指さない。指せばAIの評価はぐんと下がるだろう。だから違和感がある。
ちょっと悪口を書いたが、ひとつほめておきたい。エンドロールの桑田佳祐の歌がすばらしい。
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