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2025年12月24日 (水)

「女性の休日」

 ある女性に「御主人はいかがされてますか」と問うと、「あれは主人ではありません。パートナーです」ときっぱり返された。しばし絶句。「パートナーですか、たいへん失礼しました」とかろうじて答えた。そうか、そうなのかと、男女平等なのだと、わずかばかり納得した。

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 アートセンターで「女性の休日」を観てきた。アイスランドはジェンダー平等先進国である。それがどのように実現されたかを描いたドキュメンタリーである。

 客席は8割が埋まった。ほとんど女性。男性は10人もいない。ま、そうだろうと納得する。

 1975年にさかのぼる。アイスランドはその他のヨーロッパの国と同様に男女差別の国だった。家事は女の仕事とされ、仕事の現場でも差別され、低賃金だった。

 この現状を打破しようと女性たちは異議をとなえるようになった。強硬派はストライキを主張したが、多くはそれに反対した。ストライキでは人は集まらない。多くの人が参加できるよう休むこと、休日をとることを選択した。集会に参加するか、話し合いの場をもつとか、ゆるやかな運動にした。

 10月24日が実行日となった。夫は戸惑いつつもパートナーの休日を受け入れた。皿洗いをするとか子供の世話をするとか、あるいは仕事の現場に赤ん坊を連れて行くとか。90パーセントの女性が運動に参加した。工場や公共機関の機能はストップした。

 この日をきっかけに、女性の地位向上とか新たな働き方の取り組みが始まった。映画は、その後の改革を紹介している。それほどうまくいったのかと疑問もわくのだが、結果として男女平等は進んだ。

 この映画からアリストパネスの「女の平和」を連想した。女性のセックスストライキというかサボタージュが、夫たちの、アテナイとスパルタの戦いを収めたというギリシャ喜劇である。映画評をいくつか目にしたが、「女の平和」に言及するものはなかった。

 ふーん、この国の文化度は低い。だから、と言いたいこともあるが止めておく。

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