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2026年1月 5日 (月)

「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」

 ことし最初の映画はフレディ・マクドナルド監督の「世界一不運なお針子の人生最悪の1日」。アートセンターで観てきた。

 この監督、まだ二十代。学生時代につくった短編がコーエン兄弟に評価され、この映画をつくることになった。もちろんコーエン監督ファンである。といったことをチラシで知った。

 コーエン映画が好きなら、そりゃ、ぜひ観てみたい。タイトルの「不運なお針子」から女性向きのけなげな女の子の物語を連想したら、たぶんそれは間違い、コーエン流のブラックなサスペンスに仕上がっているに違いない。もちろんユーモアも。以上が、観る前の予想。

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 主人公のバーバラはスイスの田舎町でお針子をしている。店に戻る途中で、麻薬取引の現場に出遭う。売人たちは血まみれで倒れている。白い粉が入った紙袋と拳銃も転がっている。そして大金の入ったトランク。

 バーバラには三つの選択肢があった。金や拳銃を横取ってしまうか、警察に通報するか、それとも見て見ぬふりをするか。三つのチョイス。選択の物語である。

 それぞれの選択が描かれる。さて、どうなるか。

 お針子の裁縫箱には、糸や針、そしてハサミなどが入っている。これらの小道具が活躍する。登場人物はクセモノである。まともな人間は登場しない。このあたりがいかにもコーエン風である。ちょっと笑えるが、ユーモアはいまひとつ足りないような気もするが、ま、気にするほどのことはない。

 いびきをかく客がいた。期待した内容ではなかったんだろうな。

 繰り返すが、けなげな乙女の純情物語ではない。クライムサスペンス、コーエンタッチを楽しむ映画である。

 わたしの好みは、悪意をユーモアで包んだような映画や小説である。

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