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2026年1月17日 (土)

「ペンギン・レッスン」

 終映ぎりぎりで「ペンギン・レッスン」を観てきた。

 今から50年前のアルゼンチンが舞台。社会情勢は混乱しており、軍事クーデターが勃発する。イギリス人のトム・ミッシェルはブエノスアイレスの中学で英語を教えることになる。混乱により、学校は一週間休みとなる。これ幸いとトムはウルグアイに旅行する。そこで知り合った女性と海岸を散歩すると、重油にまみれたペンギンを見つける。連れて帰って洗ってやると元気をとりもどした。海に帰そうとするが、ペンギンはトムから離れない。しかたなし、トムはペンギンを飼うことになる。

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 これが発端。ペンギンはトムだけでなく、掃除係の女性にも懐いていく。ファンタジー・フィクションかと思うが、これが実話をベースにしたものという。映画では当時の映像も映し出される。

 トムの教える生徒たちは学業に身が入らない状態。それでも、熱心に英詩を教えるのだが、うまくいかない。ペンギンを連れていくと生徒たちは次第に英語と向き合うようになる。このあたり、むかし観たロビン・ウイリアムス主演の「いまを生きる」を彷彿させる。

 単なるペットとの交流を描いたものではない。軍事政権は秘密警察により反政府の動きを警戒する。不審人物はたちまち拘束される。清掃係の孫娘も行方不明になったりする。警察に拘束されたようだ。トム自身も一日だけだが捕らえられる。そうした厳しい環境下でも。ペンギンは愛らしく動き回り、人々の気持ちをほぐしていく。

 チラシを見ただけの印象はほんわかしたアニマルセラピーものと思っていたが、そうではなかった。厳しい政治環境下の社会や人たちの姿を描いている。いい映画だ。

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