「黒の牛」
このところミニシアター向きの小作品を多く観ている。シネコンは子供向きのアニメや若者向きの漫画や小説を原作にしたものが多い。で、敬遠することになる。今回も地味な映画「黒の牛」をアートセンターで観てきた。ド派手な「ブゴニア」をもう一度観ようとも思ったのだが、踏みとどまった。
墨絵を映画にしたような内容。山の民が里に下り、ひとり暮らし始める。ある日、男は牛を見つけ連れて帰る。牛は田を耕す。村人から感謝されるが、ある日、牛は死んでしまう。男はまた独りの暮らしとなる。ストーリーだけを追うとそんな具合。時代設定は、明治の初めあたり、
なんでも禅宗の修業過程を描いた「十牛図」という絵があるそうで、それをベースにしたという。要するに禅的ってこと。男が石垣の前で静かに瞑想するようなシーンがある。それが石仏のように見えた。静的なことはいいのだが、多少退屈でもあった。
十牛図にあわせて、十の章に分かれている。映画は九章で終わる。エンドロールとなるが、十章目はそのあとで、短くコピーが入る。ちょっと笑える。見逃さないように。















