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2026年2月16日 (月)

「ブゴニア」 ランティモスの世界

「ブゴニア」

 ヨルゴス・ランティモス監督の最新作である。これは見逃せない。「聖なる鹿殺し」以来、ゲテモノの肉を好むようにランティモスを観てきた。風変わりでグロテスク。世の常識をあざ笑うような作風は愉快である。主演はもちろんエマ・ストーン

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 養蜂を営むテディ(ジェシー・プレモンス)は、ミツバチが女王蜂を捨て逃げてしまう行動をいぶかしく思っていた。この異常事態を、地球人類を滅亡させようとするエイリアンによるものと考え、従弟のドンとともに、エイリアンであるミシェル(エマ・ストーン)を誘拐する、ミシェルは製薬会社のCEO。テディらは彼女を坊主頭にしてしまう。髪の毛が宇宙船と交信するアンテナだと思い込んでいたから。異常である。

 テディは、地球から手を引けとミシェルに迫る。ミシェルは何のことかさっぱりわからないが、しだいに彼らの意図を理解し、はげしく反論する。ミシェルの弁舌はさわやかで、会話はかみ合わないが、しだいに優位になっていく。

 荒唐無稽なストーリーだが、この映画、韓国映画のリメイクだそうだ。そんな映画は知らなかった。

 事態は思いがけない方向に進んでいく。大音響のBGMは迫力があり、画面に引き込まれる。タランティーノが喜びそうだ。登場人物はほぼ3人と警察官だけ。それだけにわかりやすい

 想像を絶する結末にあぜんとする。自民党の大勝ちと知ったときのあぜんとは似てなくもないけど、ま、これがランティモスなんだと納得する。

 ラスト近くに「花はどこにいった」がフルコーラスで流れる。若い人はこの歌を知らないかもしれないけど、中年以上なら誰でも知っている名曲である。

 愉快な映画だった。名作だ。でも、こんな映画は大嫌いという人もいるだろう。

 時間をおいて、もう一度観てみよう。

 ついでのひとこと

 ブゴニアの意味がわからない。調べてみた。

死んだ牛からミツバチが生まれるとする信仰がもともとの意味。牛を犠牲してミツバチのコロニーの成長を助ける。そこから、冒頭のミツバチの話と結びつく。

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