「レンタル・ファミリー」
結婚式で新郎と新婦側の親族の数が極端に違う場合、バランスをとるため偽の親族を派遣するビジネスがあると聞いたことがある。「レンタル・ファミリー」はまさにそれ、偽の人材を派遣する会社を舞台にした映画である。
フィリップ(ブレンダン・フレイザー)はアメリカで俳優業をしていたが、それほど売れず、日本にやってきていた。日本でも大した仕事はなく、そのレンタル会社で働いている。結婚式では新郎となる。偽装。新婦は同性愛であったため、身内をごまかして式をあげる。あるいは、お受験。面接試験に父親だと偽り出席する。冷や汗ものだが、そこは俳優だからうまく振舞う。
高齢の俳優には家族の依頼で新聞記者として面談する。もう辞めたいと思っているが、依頼人の息子に慕われたりして関係を続けていく。俳優役は柄本明。外出はさせないように言われているが、島原まで二人でドロンして大騒動となる。
いびつな家族は、ほとんどの家族はいびつなんだが、そのいびつさを不都合に感じたとき、レンタルファミリーのようなビジネスが成り立つ。ここで登場する家族はもちろんいびつだが、ちょっとした隙間を埋めるものがあれば、いびつさが解消される姿を描いている。
監督はアメリカに拠点を置くHIKARI。淡々とした演出がよい。それと社長役の平岳大の演技も印象に残る。
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