「ブルームーン」
スタンダードナンバー「ブルームーン」の作詞者を描いた映画である。
作詞ロレンツ・ハート、作曲リチャード・ロジャースのコンビでは「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などがあるが、作詞者がだれか知らなかった。それはともかく、題名からして往年の名曲がいっぱい流れる音楽映画かと思ったが、そうではなかった。
リチャード・ロジャースとオスカー・ハマーシュタインが組んだミュージカル「オクラホマ」の初演の夜を描いている。ロレンツはものミュージカルに関わっていない。ちょっと寂しいし、おもしろくない。ふたたびリチャードと組んで仕事がしたいと願っている。
バーでバーテンダーやピアニストとおしゃべりをする。これがもう、ことばの嵐で、ロレンツは喋りまくる。演じているのはイーサン・ホーク。セリフはむちゃくちゃ多い。まじな話から猥談までしゃべりっぱなし。「スターダスト」などピアノの音はきこえるのだが、セリフ優先。そこに舞台を終えた連中が流れ込んでくる。そこでもおしゃべり。リチャードにもう一度コンビを組もうとうったえる。
セットはバーだけの一幕芝居のよう。そして一夜の出来事だけ。音楽映画を期待していた人にとっては、ちょっと肩透かしをくらったような気分になる。
イーサン・ホークは明石家さんまか古館伊知郎のように喋りまくる。悲哀を感じさせる演技が見もの。そういう映画であって音楽映画ではない。
« ネガティブ・ケイパビリティ | トップページ | 白酒独演会 »
「映画」カテゴリの記事
- 「そして彼女たちは」(2026.04.18)
- 「ハムネット」(2026.04.16)
- 「しあわせな選択」(2026.04.11)
- 「ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ」(2026.04.09)
- 「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」(2026.04.05)



コメント