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2026年3月26日 (木)

「ブルームーン」

 スタンダードナンバー「ブルームーン」の作詞者を描いた映画である。

 作詞ロレンツ・ハート、作曲リチャード・ロジャースのコンビでは「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などがあるが、作詞者がだれか知らなかった。それはともかく、題名からして往年の名曲がいっぱい流れる音楽映画かと思ったが、そうではなかった。

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 リチャード・ロジャースとオスカー・ハマーシュタインが組んだミュージカル「オクラホマ」の初演の夜を描いている。ロレンツはものミュージカルに関わっていない。ちょっと寂しいし、おもしろくない。ふたたびリチャードと組んで仕事がしたいと願っている。

 バーでバーテンダーやピアニストとおしゃべりをする。これがもう、ことばの嵐で、ロレンツは喋りまくる。演じているのはイーサン・ホーク。セリフはむちゃくちゃ多い。まじな話から猥談までしゃべりっぱなし。「スターダスト」などピアノの音はきこえるのだが、セリフ優先。そこに舞台を終えた連中が流れ込んでくる。そこでもおしゃべり。リチャードにもう一度コンビを組もうとうったえる。

 セットはバーだけの一幕芝居のよう。そして一夜の出来事だけ。音楽映画を期待していた人にとっては、ちょっと肩透かしをくらったような気分になる。

 イーサン・ホークは明石家さんまか古館伊知郎のように喋りまくる。悲哀を感じさせる演技が見もの。そういう映画であって音楽映画ではない。

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