「金子文子」
厚木のKIKIで「金子文子」を観てきた。サブタイトルは「何が私をこうさせたか」。どうでもいいようなタイトルである。監督は浜野佐知。ピンク映画をたくさん撮ってきたが、最近は非ピンクということだ。わたしは今まで観たことがない。今回の「金子文子」が初めて。浜野監督はわたしと同い年。80近くなっても頑張っている。
1926年、金子と朴烈は皇太子を殺害する計画を立てたとして裁判にかけられる。判決は死刑。のちに恩赦で無期懲役刑になる。女子刑務所に収監。刑務所側は反省させ、減刑の手がかりにしようと転向文を書かせようとするが、金子は断固、拒否する。命乞いなどまっぴら御免という態度を貫く。教誨師も優しく説得しようとするが、彼女の意志は固い。
獄中で、自伝を書く。詠んだ短歌も披露される。金子は共産主義者でも無政府主義者でもないと語る。しいていえば虚無主義だと。権威を認めないと言うことか。
ほとんどは刑務所内でのシーン。しゃべりは明瞭だから、舞台劇を観ているような印象を受ける。
戦前の、もっと前の大正のはじめ、自立した人間、女がいたということだ。心の奥底はともかくとして、すさまじいエネルギーの持ち主である。
浜野監督も強靭な心をもった女性のようだ。金子文子を主人公にしたわけが伝わってくる。
高崎映画祭では、3月下旬、浜野佐知監督特集をやっていた。高崎まで行く気力はなかった。いずれ都内でもやる。別の作品を観る機会はあるだろう。
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