梅雨寒続く 「八起寄席」
うっとおしい日が続いている。気温はあがらない。夏野菜は育たない。プールには人はいない。いつになったら梅雨は開けるのか。
傘を手に「八起寄席」に行ってきた。場所は相模大野のグリーンホール。隣の伊勢丹はこの9月で閉店となる。
今回の演者と演目
桂竹千代 古事記
立川談修 ちりとてちん
神田鯉栄 赤垣源蔵 徳利の別れ
三遊亭上楽 転宅
いろとりどり。竹千代の「古事記」は新作というか、あのイザナギ・イザナミで始まる物語の抜書きというか抜読み。合間にギャグを織り込んでいく。抜読みは講談調で、神田松之丞を思わせる。手慣れた持ちネタらしく、ギャグもたっぷりで愉快。松之丞を意識しているのは間違いなかろう。これも落語。悪くはない。竹千代は若手の成長株だ。
談修とトリの上楽はとばして、「ちりとてちん」のグッズの写真だけ。
神田鯉栄の講談。女性の講釈師である。講談は聴く機会が少ないけど、赤穂義士ものは耳にすることがある。「南部坂雪の別れ」とか。
今回は赤穂義士伝の中から「赤垣源蔵 徳利の別れ」。義士伝のなかでもポピュラーな演目である。討ち入りの前夜、義士の一人、赤垣源蔵が兄のもとに別れの挨拶に行く場面。これを即興のギャグを交えながら語る。竹千代同様、場内の爆笑を誘う。うまいものだ。講談人気は衰えないと思う。浪曲も同様である。
ということで、いいひとときでしたね。