「おーい!どんちゃん」
映画祭の打ち上げがあった。盛り上がったのは、「お―い!どんちゃん」の話題。 映画祭最終日の上映後のトークに、沖田修一監督や俳優が駆けつけてくれた。
この映画、赤ちゃんを預けられえた三人の若ものが子育てをするストーリーである。沖田監督が来てくれるかどうか危ぶまれていたが、わたしは「必ず来てくれる、沖田さんはこの映画祭が好きだから」と自信をもってしゃべっていた。そのとおりとなった。
沖田監督の自主映画で、撮影は三年半ぐらいかかったという。赤ちゃんの「どんちゃん」は監督の実の子。子育て映画でもあり、幼児の成長記でもある。
沖田映画は、どの映画もくすりとした笑いにあふれている。この静かなユーモアがたまらない。わたしは「南極料理人」以降、沖田映画のファンである。「どんちゃん」も三人のなにげないドジぶりが緩くて愉快なのだ。
写真はそのトークの様子。女性はどんちゃんを預けた女性である。5人も駆けつけてくれたのは、この映画に対する思い入れと、俳優たちの沖田監督への敬意、信頼からだろう。誰も沖田監督を、監督とは呼ばない。沖田さんである。この親しさが、沖田組を支えているのだろう。撮影が終わったらそれでおしまい、という関係ではない。
愉快なトークで、われわれスタッフも一緒に楽しんだ。沖田監督の次回作がしんゆり映画祭で上映されることを願っている。
つけくわえると、この映画、配信はない。DVDも出ていないはず。簡単に観ることはできない。小さな上映館を探すしかない。











